倉庫の単発バイトって、本当にキツイ?(体験談)

女性の倉庫バイト

倉庫の単発バイトはキツイのでしょうか?

借金返済のためにスポットバイトを考えている人もいるのではないでしょうか。
短期間で収入を得られる単発バイトの中でも、「倉庫のバイト」は人気が高く、気軽に収入を増やせる、メインの仕事の合間に1日だけ働けるといった点が魅力とされています。
そのため借金を少しでも早く返済したい人にはスポットバイトとしてピッタリの仕事と言えるでしょう。

一方で、倉庫の単発バイトは「キツイ」という声も少なくありません。
そこで今回は、倉庫の単発バイトが本当にキツイのかどうか、実際に体験してみました。
この記事では、倉庫の単発バイトについて以下の情報を得ることができます。

  • 倉庫の単発バイトの仕事内容
  • 倉庫の単発バイトのメリット・デメリット
  • 倉庫の単発バイトの体験談

倉庫で単発バイトに挑戦したいとお考えの方は、ぜひ、これらの情報を参考にしてみてはいかがでしょうか。

倉庫の単発バイトの仕事内容

まずは、倉庫の単発バイトの具体的な仕事内容について、説明します。
倉庫の単発バイトでは、主に荷物の仕分けやピッキング、検品、梱包などの作業を行います。
詳細は、以下の通りです。

主な仕事内容

  • 荷物の仕分け
    届いた荷物を宛先や種類ごとに分ける作業
  • ピッキング
    注文票に従って商品を棚から取り出す作業
  • 検品
    商品に不良や間違いがないか確認する作業
  • 梱包
    商品を箱や袋に詰め、発送できる状態に整える作業
  • ラベル貼り
    バーコードや送り状を商品や箱に貼り付ける作業
  • 積み込み・荷下ろし
    トラックへの積み込みや搬入作業(重量物を扱う場合もあり)
  • 棚入れ・在庫整理
    入荷した商品を棚に並べたり、在庫を整理する作業
  • 清掃・片付け
    作業場の整理整頓や簡単な清掃

作業自体はシンプルですが、荷物の重さやスピード感が必要になるため、体力的に「キツイ」と感じる人もいます。
特に、繁忙期には長時間立ち仕事になることもあり、「思ったより大変だった」と感じる理由の一つのようです。

@take
わたし
私が倉庫の単発バイトをした日は12月7日でした。
この日は非常に荷物が多く、「今日の荷物はいつもの1.7倍の量です、普段より1.7倍頑張って作業してください!」と作業の前に現場の社員さんに説明を受けました。
気合が入りました。(笑)

倉庫単発バイトの需要と供給

倉庫の単発バイトは、単発求人の中で最も多い職種の一つであり、全体の中でも大きな割合を占めています。

倉庫や軽作業の仕事は、単発バイト市場の中心的なジャンルのようです。
スポットワーク市場では主要な職種のひとつであり、求人の割合が前年から約40%増加するなど、特に成長が目立つ分野と言われています。

需要と供給の比較

  • 需要側(企業)
    インターネットを通じた商品やサービスの売買拡大に伴い、倉庫業務の人手不足が慢性的。
    繁忙期には短期・単発で大量の人員を確保する必要がある。
  • 供給側(労働者)
    「未経験でもできる」「1日だけ働ける」などの理由で人気。
    ただし体力的に負担が大きく、継続率は低めの傾向がある。

単発バイト全体の求人倍率は非常に高く、求人数が求職者数を上回っている状況です。
つまり、企業側の需要が供給をやや上回っている状態と言えます。

@take
わたし

私が応募した際、同じ派遣会社から約20名の人材が派遣されていました。
確かに、倉庫の単発バイトは募集が多いと思います。
つまり、バイトを始めるなら、今がチャンスと言えるかもしれません。

男女の比率

倉庫の単発バイトでは、男女比率も気になりますよね。

業界全体で男女比率は、5:5と言われています。
というのも、物理的に10キロ以上の大きな荷物を女性のバイトにお願いした場合、時間がかかるうえ、怪我のリスクも伴うため、雇い主は男性に仕事を任せることが多いです。

しかし、細かいピッキングなどの軽作業は比較的女性の方が手際が良く、作業も早い傾向にあるため、雇い主は女性に仕事を任せるケースが多いようです。

ただし、男性バイトがいない場合、女性でも容赦なく重い荷物を運ばなければいけません。そのような場合は「キツイ」「つらい」と思うこともありそうです。

実際に体験してみて感じたことは、一般的に倉庫の単発バイトは男性が多いイメージがありましたが、そんなことはありませんでした。

私が参加した今回の倉庫の単発バイトに限っては、全体の約3~4割が女性であり、高校生から60代前半の女性がいました。また、男性に関しても、高校生から60代後半とみられるシニア世代も活躍していました。

ちなみに、外国人労働者もいました。私の作業現場には3~4名の中近東系の方がいて、当日のフロア全体では約50名のうち約10名が男性外国人労働者でした。

@take
わたし

ただし、勤務時間が16時30分から22時までの時間帯だったため、男性が多かったように思います。
昼間の時間帯であれば、もしかしたら女性が多かった可能性もあります。

倉庫の単発バイトのメリット・デメリット

倉庫の単発バイトのメリット・デメリットについて、実体験を交えてご紹介していきます。

倉庫単発バイトの良いところ

  • 予定に合わせてサクッと働ける
    「この日だけ空いてる!」という時に入れるので、自由度が高い。
  • 経験ゼロでもすぐスタート
    難しいスキルは不要。初めてのバイトでも安心して挑戦できる。
  • お財布にすぐ反映される
    日払い・週払いが多く、働いた分がすぐ手元に入るのは嬉しい。
  • 求人が山ほどある
    繁忙期は特に募集が多いので、仕事探しに困りにくい。
  • 黙々と作業ができる
    与えられた仕事をするため、人間関係を気にすることがない。
@take
わたし

私の場合も、派遣会社に登録した次の日には、すぐに仕事を始められました。
スピード感があるのも、倉庫の単発バイトの良い点だと思います。

  • 倉庫単発バイトの良いところ<番外編>
    送迎バスの利用が可能なら、とても楽ちん。

例えば、送迎バスの利用では、自宅からバスの待ち合わせ場所に行く際、現場から逆方向など遠回りと思いがちですが、自力で現場の倉庫に行くよりも、送迎バスを利用した方が時短で楽な場合が多いです。

自力で倉庫まで行く場合、電車で最寄り駅に行き、そこから倉庫までは意外と距離があり「キツイ」と感じるかもしれません。
しかし、送迎バスなら駅近くにバスの待ち合わせ場所が多く、バス乗り場から倉庫の駐車場まで一気に運んでもらえますので、非常に楽に感じました。

現場までは高速道路を利用して行くため、自力で倉庫に行くより、送迎バスの方が移動時間が早い場合があります。
倉庫の単発バイトの際は、送迎バスの有無や経路を確認すると良いでしょう。

倉庫単発バイトのちょっと大変なところ

  • 体力勝負になりがち
    荷物の仕分けや運搬が中心で、筋肉痛になることも。
  • 収入は安定しにくい
    単発なので「毎月決まった額を稼ぎたい」人には不向き。
  • 倉庫は郊外にあることが多い
    倉庫は都会から外れた場所にあるため、移動が大変。
  • 生活リズムが乱れやすい
    夜勤や早朝シフトもあり、睡眠時間がズレがち。
  • キャリアアップにはつながりにくい
    長期的なスキル習得や昇進は期待しづらい。
@take
わたし

私の場合に限りますが、年末の荷物には、「飲料」「お米」が普段より多く含まれていて、これがとても「キツイ」と感じました。
10キロのお米ならともかく、20キロはしんどかった。(汗)

  • 倉庫単発バイトのちょっと大変なところ<番外編>
    必要な持ち物が多いので、大変。

意外と大変なところは、持ち物です。
ラバー手袋やお弁当など、事前に自費で用意するものが多いです。

例えば、倉庫の規模が大きい場合、お昼休みに食事の調達が難しいこともあります。
また、ラバー手袋、カッター、筆記用具、当日の服装など、事前に自分で用意する持ち物が多く、それらを用意する時間やその手間暇に「キツイ」と思う方もいるでしょう。

しかし、これらの情報は、派遣会社からの仕事内容の案内メールに詳しく書いてあるため、不明点は派遣会社のスタッフに確認しておくと良いですね。

倉庫単発バイトは「短期でガッと稼ぎたい」「予定に合わせて働きたい」「休みの日を利用して収入を増やしたい」人にはピッタリです。
逆に「安定収入」や「キャリア形成」を重視する人にはどうかな〜と思いました。

倉庫の単発バイトの体験談

さて、倉庫の単発バイトの体験談をご紹介していきます。

派遣事務所に登録

私が登録した派遣会社「アスタッフ」は、倉庫・軽作業系の仕事を中心に、関西圏に多くの案件を仲介している派遣会社でした。

検索キーワード「倉庫 大阪 単発バイト」で出てきたエンバイト(求人サイト)で、気になる案件からたどり着いた派遣会社です。

エントリーすると数分で返信が来たので、すぐWeb上でプロフィールを登録し、たまたま、当日の面接に間に合いそうだったので面接の予約をしました。
その際、派遣会社の特徴と契約に関するビデオ(約20分~30分)の視聴と、適性検査を済ませるように指示がありました。

事務所で雇用契約を結ぶ

指定された時間に派遣会社に到着し、事務所のスタッフに案内されます。

ビデオの視聴が済んでいることと、登録したプロフィールに誤りがないことを確認したら、雇用契約書類に必要事項を記入します。

しかし、面接らしい面接はなく、思ったよりも手続きは簡単でした。
また、その日に登録・契約に来た人は、私が確認できただけでもざっと30名以上(男性5割、女性5割)いたと思います。

こちらの派遣会社は、倉庫・軽作業系といった「物流」を多く取り扱っている会社なので、この日に訪れた方のほとんどが「倉庫の単発・短期バイト」のようでした。

お仕事の依頼方法

派遣会社に個人情報のプロフィール登録と、雇用契約が済んだら、あとは派遣会社がおすすめする案件にエントリーするという流れです。

私の雇用契約が済んだ際、「明日なのですが、大手運送会社の物流倉庫「ヤマト運輸関西ゲートウェイ」の仕分け作業のお仕事があります。行ってみませんか?」と声をかけられました。

倉庫の場所は自宅からかなり遠く、現場に行かれるか不安でしたが、送迎バスの利用も可能ということで、とりあえず、お試し体験のつもりで参加することにしました。

後に分かったことですが、倉庫の場所は最寄駅から徒歩20分の場所にあるため、逆方向でもバスの方が時短で便利だったようです。

出勤当日の様子

ほとんどの派遣会社でもそうだと思いますが、お仕事当日は自宅を出る際に派遣会社に連絡を入れます。

連絡を入れることで派遣先に向かっていることが確認できるため、無断欠勤の予防になるとのことや当日に仕事をする意思の有無が把握できます。

送迎バスの乗り場は派遣会社(アスタッフ)のビルの道を挟んで向かいにあり、最寄り駅の出口付近で、とても利便性の高い場所です。

当日の送迎バス利用者は合計7名(男性4名、女性3名)。
バスの中では、初めて倉庫の単発バイトの方が多かったようで終始無言でした。
まぁ、気を遣うことなく良かったと思います。

倉庫の受付から作業までの様子

私の初めてのバイト先の倉庫はかなり大規模な倉庫で、ヤマト運輸の関西の核となる重要拠点「関西ゲートウェイベース」でした。

倉庫に到着すると、送迎バスのドライバーさんが受付までの道案内と、ロッカーや貸し出しの手順を教えてくれます。

現地での受付は、「アスタッフ」「タイミー」「スポットバイト」「ジョイフル」など、各派遣会社ごとに就労時間を記録する「タイムシート」に自分の名前と勤務時間の確認後、署名することで完了します。

受付が済むと、初めてヤマト運輸の倉庫で仕事する方向けに「派遣バイトの研修ビデオ」を視聴します。
視聴が終了したら朝礼を行います。

ヤマト運輸ではビデオと説明、朝礼を合わせて約30分しっかり研修をします。
倉庫内の業務や注意事項については、各運送会社によって研修方法が異なると思いますので、各倉庫の方針に従いましょう。

ヘルメット、安全靴、手甲、レッグガード等の貸し出しもありましたので、単発バイトの方はわざわざ買う必要はなさそうです。
とはいえ、これほどの重装備は危険が伴う作業であることを示しているため、適当に視聴せず、真剣に取り組みましょう。

ヤマト運輸「関西ゲートウェイ」での作業時は、貴重品やスマートフォンは倉庫内に持ち込むことはできません。必ずロッカーにしまいます。
貸し出し用のクリアバッグには、飲み物や筆記用具、タオルなど入れて作業場に向かいます。

その後はヤマト運輸の社員の指示に従い、作業場に向かいます。

倉庫の作業場の様子

ヤマト運輸の関西ゲートウェイベースは、とにかく広いため1人で歩くと迷子になります。

倉庫内の作業では、各派遣会社ごとに3~4名が一組のグループに分けられ、それぞれのレーンで仕分け作業をします。

結論から申し上げますと、就業時間の前半3時間は流れ作業が中心です。
後半は2時間は使ったコンテナの回収・移動の作業でした。

この日は、他の派遣会社のバイトスタッフがコンテナを各レーンに運び、空になったコンテナを回収していました。

私たちのグループは、コンテナに積まれた荷物を指示された方法(センサーに数字が読みとれるようにという指示)で、担当したレーンに置いて流します。私たちの仕事は、たったこれだけの作業です。

しかし、これだけの作業ですが、3時間ぶっ通しで行います。
荷物の中には、女性が取り扱うにはキツイ荷物も多々ありました。
特に、飲料系やお米などは本当に厄介で、キツかった~~~!(笑)

この日は、事前にヤマト運輸の社員から「今日はいつもの1.7倍の荷物があります。安全第一にいつもの1.7倍頑張ってください。」と言われていましたので、気合を入れて臨みました。

レーンでの仕分け作業が終了すると、空いたコンテナを基の場所に戻す作業に移りました。
このコンテナの移動もかなり大変でで、全身運動です。
作業場はエアコンが効いているといえ、寒いはずなのに汗をかきました。

夏場は、おそらく暑くてかなりキツイことが予想できますが、レーンにはスポットクーラーもありましたので、レーンの仕事中はこれを使用すると暑さをしのげそうです。

まぁ、無料でジムに行かせてもらい、お金までもらえると思えば有り難い話ですが、仕事はとても単純で、特に難しいことは何もありません。

ただし、よくぎっくり腰をする方や腰が弱い方、すでに腰痛の方はやめた方が良いかもしれません。
また、立ちっぱなしで3時間以上頑張れない方、疲れやすい方も注意が必要です。

法律では、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩が必要とされていますが、今回は16時30分から22時までの就労時間は5時間30分なので休憩はありませんでした。
そのため、最後まで立ちっぱなしの動きっぱなしです。
日ごろ運動不足の人は、ちょっとキツイかもしれません。
(お金もらいながら筋トレしてると思える人にはおすすめです)

業務終了から帰途の様子

業務が終了したら、受付のあるフロアに移動し、帰りの身支度をします。

ヘルメットや手甲、クリアバッグなど、運送会社から借りたものをすべて返却コーナーに返却します。
そして、仕事開始時に記入した「タイムシート」に、今度は業務終了の欄に署名します。
その際、ヤマト運輸の社員の印鑑を押してもらったことを確認してください。

注意点としては、タイムシートの記入漏れがあると、お給料が支払われません。何があっても、タイムシートだけは記入してください。
このタイムシートは、どの派遣会社にもありましたので、他の派遣会社からの仕事の際も同様の手順で記入しましょう。

この時、仕事が終了したからと、勝手に帰宅できません。送迎バスのメンバーが揃うまで待機します。
送迎バスを利用した方は、送迎バスで帰りますので、来た時のドライバーさんと他のメンバーはひとまとまりで帰ります。この時、忘れ物がないか確認しましょう。

次の日の様子

始めて倉庫バイトをする方は、派遣会社から「次の日は肉体的に疲労しているため、休むようにしてください。」と勧められます。

事実、次の日は腕が筋肉痛になっていました。(笑)
勤務終了時間帯が深夜にさしかかる頃でしたので疲れは出ていました。
次の日が本業がある方の場合、その辺も考慮してシフトを組んだ方が良いでしょう。

もし、倉庫の単発バイトの仕事が自分に向いていると感じた方は、派遣会社のLINEやオープンチャットにも仕事の依頼が多数届きますので、都合の良い時間を予約しましょう。

もし、この仕事が自分に向いていないと感じた場合は、派遣会社に倉庫の仕分けは合わなかった旨を伝えれば、他のお仕事を紹介してくれます。

まとめ

倉庫の単発バイトは本当にキツイか、実際に調査してきました。

個人的な感想は、作業自体は面白くて楽しかったです。
コンテナに積まれた荷物をすべて流し切ったときには、達成感を感じました。
個人的に「キツイ」と言うよりも、「ちょっと大変な作業も混ざっていた」ぐらいの感覚でした。

確かに「キツイ」と感じる部分もありましたが、お陰様で、普段の仕事がいかに楽だったかを再確認できました。
また、物流の裏側を垣間見られられたことも貴重な体験だったと思います。

モチベーションとしては、無料でジムに行ったと思えば得した気分になれますし、運動不足を否が応でも思い知らされた良い機会でした。

しかし、無理だけはしないでください。体を壊したら元も子もありません。誰も責任は取ってくれませんので、決して無理は禁物です。

登録は派遣事務所のスタッフが丁寧に教えてくれますので、皆さん思うほど面倒ではありません。
気になる方は、派遣会社に登録だけでもしておくのも、ありかもしれません。