法テラスの「民事法律扶助」と言う制度があります。
この民事法律扶助とはどんな制度なのでしょうか。
こちらの記事は民事法律扶助について詳しく解説をしています。
民事法律扶助とは
法律に関わるトラブルや悩み事がある場合、弁護士・司法書士に相談をすることが一番良いのは分かっているけど、お金が無ければ相談もできません。
そこで、お金がない時に利用できるのが、民事法律扶助と言う制度です。
たとえば、無料法律相談や、法律の専門家費用の立替えなど、金銭的側面から支援をしてくれます。
民事法律扶助にできる2つのこと
民事法律扶助にできる具体的な業務内容は2つの援助があります。
1.法律相談援助
法律相談援助とは、経済的に余裕がない人のための、
契約弁護士・司法書士による無料法律相談です。
法テラス地方事務所で相談を受ける場合、予め法テラスと契約をしている契約弁護士・司法書士が選任され無料法律相談をしてくれます。
また、直接法テラスと契約をしている契約弁護士・司法書士に相談をするのもいいでしょう。
この時ははじめに「法テラスを利用したい」と伝えておくことが必要です。
2.代理援助・書類作成援助
代理援助、書類作成援助とは、
裁判手続きの代理や、裁判所に提出する書類の作成を言います。
民事法律扶助の利用・申込みの注意点
<注意事項>
弁護士・司法書士の無料相談は、おおむね30分が目安です。
法テラス地方事務所で相談を受ける場合、弁護士・司法書士は選ぶことができません。
また、同じ内容の相談は1案件につき3回までなので、3回の中で弁護士・司法書士の変更をすることになります。
<注意事項>
民事法律扶助には審査があります。
この審査は、貸付をしても問題無いかを判断するものです。
通常、審査に約2週間から1ヶ月ほど時間がかかるので、申し込む場合は早めに行動を起こした方が良いでしょう。
民事法律扶助の返済の期限や条件は?
返済方法は、事件終了後、原則3年以内に支払いが終わるように、月々分割で支払います。
自己破産手続きの最中は、毎月5千円、又は1万円ずつの返済です。
民事法律扶助が利用条件は?
民事法律扶助をりようして裁判をする場合、法テラスでは民事法律扶助の利用条件を定めています。
民事法律扶助の利用条件は3つです。
- 収入等が一定額以下であること
- 勝訴の見込みがないとは言えないこと
- 民事法律扶助の趣旨に適すること
この内、無料相談を受けるには1.と2.の条件を満たさなければいけません。
そして、民事法律扶助を利用するには、1.2.3.の全ての条件を満たす必要があります。
1.で言う一定額以下の収入とは、
法テラスが定めた「手取月収額の基準」を基に判断をされます。
収入が標準以下の経済的に余裕がない世帯が条件となっています。
2.勝訴の見込みがないとは言えないこととは、
少しでも勝訴の見込みがあればいいと言うことです。
3.民事法律扶助の趣旨に適するとは、
仕返し目的の訴訟、宣伝のための訴訟、必要以上の権利を乱用した訴訟の場合などは、民事法律扶助は利用できません。
まとめ
民事法律扶助とは、経済的に余裕がない人のための無料法律相談や費用の立替えなど、金銭的側面から支援をしてくれる法テラスが実施する制度です。
民事法律扶助を利用すると費用の立替えなどの支援が受けられます。
ただし、条件があるため事前に利用できるか確認が必要です。
詳しくは、債務整理の実績の豊富な専門家に相談してみると良いでしょう。